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【第4回】基本から始める SQL Server【SQL GUI ツール】


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第3回では「インスタンス」についてまとめてみました。今回は SQL Server インスタンスへ接続するために使用可能な GUI ツール (無償) について、自分の整理も兼ねて、まとめてみようと思います。

 

SQL グラフィカル ユーザー インターフェース (GUI) ツールについて 

SQL Server インスタンスに対して、GUIで接続し、クエリの実行、データベースの管理が可能なツールが無償で公開されており、以下のようなツールがあります。

  • SQL Server Management Studio (SSMS)
  • SQL Server Data Tools (SSDT)
  • Visual Studio Code
  • Azure Data Studio  

上記のそれぞれのツールについて、簡単にまとめてみようと思います。

SQL Server Management Studio (SSMS) について 

SQL Server、Azure SQL Database、Azure Synapse SQL (旧  Azure SQL Data Warehouse) の構成、管理、開発、クエリの実行などを行うことができるツールであり、Windows OS 上でのみインストールが可能という制限がありますが、最も多くの機能を有している SQL GUI ツールです。

SQL Server 2014 よりも以前のバージョンの場合、製品版のSQL Serverに含まれていた SQL GUI ツールでしたが、現在 以下の URL から無償でダウンロードすることが可能になっています。

※ 最新のSSMSは下位互換性があるため、SQL Server 2008 R2/SQL Server 2012/SQL Server 2014 に対して接続し、データベースなどを管理することが可能です。 しかしながら、上位製品で廃止された機能については、SSMSから設定することが出来ない場合があります。

 

最新のSSMSをダウンロードする場合は、以下の URL を参照。 

 

以前のバージョンのSSMSをダウンロードする場合は、以下のURLを参照。 

 [SSMS 画面 (ライブ クエリ統計)]

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SQL Server Data Tools (SSDT) について 

SQL Server に接続してクエリを実行することも出来ますが、使用の主目的としては、SQL Server Analysis Service (SSAS) データ モデル、SQL Server Integration Services (SSIS) パッケージ、SQL Server Reporting Services (SSRS) をビルドするための開発ツールとして使用することになるかと思います。

SSDTは、Visual Studio 2017/2019 に SSAS、SSIS、SSRSの開発機能を追加、Visual Studio を保持していない場合は、スタンドアローンとしてインストールすることも可能になっています。

SSDTもSSMSと同様に、Windows OS 上でのみインストールが可能です。

 

SSDTのダウンロードについては、以下のURLを参照。

Visual Studio Code について 

Visual Studio Code 用の mssql 拡張機能を追加することで、Visual Studio Code から SQL Serverへ接続し、軽量なエディターからクエリを実行することが可能になります。

Visual Studio Code は、Windows、Linux、Mac 上にインストールすることが可能ですが、SQL Serverの管理機能が制限されているので、SQL Server 管理者というよりも、アプリケーション開発者が使用すると便利なツールかと思います。

mssql 拡張機能を使用した SQL Server への接続手順

1) Visual Studio Code を起動し、拡張機能から「SQL Server (mssql)」をインストールします。

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2) 「SQL Server」-「CONNECTION」-「+ Add Connection」を選択し、接続したい SQL Server インスタンス情報を入力し、登録します。

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3) 「SQL Server プロファイル名」(本例では「SQL Server 2017 DEV」) - 右クリック -「New Query」を選択します。

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4) クエリをエディターにクエリ内容を入力し、実行します。

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Azure Data Studio  について 

SQL Server、Azure SQL Database、PostgreSQL など様々なデータベースに対して接続し、SQL クエリを実行後、CSV、JSON、Excel、XML 形式でデータをエクスポートすることが可能な SQL GUI ツールです。

Visual Studio Code 用の mssql 拡張機能と同様に、Windows、Linux、Mac 上にインストールすることが可能になっています。

※ mssql 拡張機能のスタンドアローン版みたいな感じでしょうか。

 

[Azure Data Studio 画面]f:id:nobtak:20200830014754p:plain

 

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 [参考URL]

まとめ 

今回は、SQL GUI ツールに関する内容をまとめてみました。SQL GUI ツール以外にも、様々な コマンドライン ツール が存在しているため、用途に応じて使い分けると良いかと思います。

次回は、SQL Server のバージョン/エディションについてまとめてみようと思います。

 

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