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SSMSからAzure Synapse サーバーレス SQL プール (プレビュー) への接続


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SQL Server Management Studio (SSMS) 18.7 および Azure Data Studio (ADS) 1.24 以降のバージョンで、Azure Synapse サーバーレス SQL プール (プレビュー) がフルサポートされるようになりました。

 

 

今回は、SQL Server Management Studio (SSMS) 18.7 を使用して、Azure Synapse サーバーレス SQL プール (プレビュー)  に接続してみようと思います。

 

Azure Synapse サーバーレス SQL プールの作成

Azure Synapse サーバーレス SQL プール (プレビュー) を使用するためには、Azure Synapse Analytics (ワークスペース プレビュー) をまず初めに作成する必要があります。

 

1)  Azure Synapse Analytics (ワークスペース プレビュー) - [+ 追加] を選択します。

 

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 2) 必要項目を入力後、[次へ:セキュリティ] を選択します。

 ※ 2020/11月時点では、まだ日本リージョンは選択できないですね。

 

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3) 管理者ユーザー名、パスワードを入力後、[次へ:ネットワーク] を選択します。

 

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4) [確認および作成] を選択して、Synapse ワークスペースを作成します。 

※「マネージド仮想ネットワークの有効化」は、Azure Private Link を使用する場合にチェックします。

 

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5) 作成した Synapse ワークスペース を選択し、  サーバーレス用のSQLプールがされていることを確認します。

※ Synapse ワークスペースを作成すると、必ずサーバーレス用のSQLプールが自動的に作成されます。

 

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SSMS から Azure Synapse サーバーレス SQL プールへの接続

1) 作成した Synapse ワークスペース を選択し、[SQL 管理ユーザー]、[サーバーレス SQL エンドポイント] を確認します。

サーバーレス SQLエンドポイント : ***-ondemand.sql.azuresynapses.net

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2) SQL Server Management Studio (SSMS) 18.7 以降を起動し、サーバーレス SQL プールへ接続します。

 

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SSMS から Azure Synapse サーバーレス SQL プール (プレビュー) への接続が完了しました。

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 Azure Synapse Analytics (ワークスペース プレビュー)  作成時にリンクした Azure Data Lake Storage Gen2 に CSV ファイルをアップロードした後、OPENROWSET でクエリを実行してみます。

 

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※  Azure Synapse サーバーレス SQL プール (プレビュー) では、スキーマの自動検出機能により、ロードするファイル (今回は CSVファイル) のデータより推定データ型の自動判別が可能となっており、WITH句を省略することができます。

ファイルから読み取る列を明示的に指定したり、列の照合順序を明示的に指定したい場合は、WITH句で明示的に列名、データ型、照合順序を指定します。

 

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[補足] 

ストアドプロシージャ sp_describe_first_result_set を実行し、メタデータを取得してみます。

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※ スキーマの自動検出機能により、ロードするファイル (今回は CSVファイル) のデータがどのデータ型として推測されたかを確認することできます。

 

まとめ

今回、SQL Server Management Studio (SSMS) 18.7 を使用して、Azure Synapse サーバーレス SQL プール (プレビュー)  に接続し、クエリを実行してみました。

Synapse Studio も便利ですが、Azure SQLDB、SQL Server、Azure Synapse SQL プールに接続可能なSSMSで Azure Synapse サーバーレス SQL プール (プレビュー) が使用できたほうが、より作業効率があがるように思います。

Azure Synapse サーバーレス SQL プールが GA になった後、もう少し詳しく確認してみようと思います。

 

 

※ 本ブログの情報は、2020年11月 時点のものなります。