新機能として、Azure Database for PostgreSQL - フレキシブル サーバーがプレビューとして公開され、Azure Portal から作成できるようになっています。
新機能について
本新機能では、以下のような新しい機能が備わっています。
- ゾーン冗長 HA 対応
- メンテナンス スケジュール オプション
- フレキシブル サーバーの停止/開始 (最大停止期間 7日間)
Amazon RDS for PostgreSQL で実装可能なマルチAZ 構成、一時停止機能が Azure上でも使用できたらいいなぁと思っていたので、とても良いタイミングでの新機能公開でした。
# Amazon RDS 公開情報
新機能確認
ゾーン冗長 HA 機能
フレキシブル サーバーを後から 高可用性:ゾーン冗長 HA 構成に変更可能です。
※ 高可用性:ゾーン冗長 HA 構成に変更することで、サーバー台数が増える分、コストが増える点に注意が必要です。
【ゾーン冗長 HA 構成前】
【ゾーン冗長 HA 構成後】
ゾーン冗長 HA の詳細については、以下の URL を参照。
メンテナンス スケジュール 機能
現時点において、メンテナンス スケジュール設定時間は、UTC (協定世界時) でのみの指定のようですが、設定可能になっています。
※ 日本標準時(JST)は UTC+9:00 であるため、日本標準時で開始時刻を考慮する場合、UTCに+9時間して UTC 24:00(0:00) を跨ぐ場合は、曜日も考慮する必要があるかもしれません。
フレキシブル サーバーの停止/開始 機能
Azure ポータルから「開始」、「停止」 により、簡単に Azure Database for PostgreSQL フレキシブル サーバーの「開始」、「停止」が行えました。
現在はプレビュー中ですが、フレキシブル サーバーの起動が完了するまでに数分程度の時間を要するようです。
まとめ
Azure Database for PostgreSQL - フレキシブル サーバーは、現時点においてプレビュー機能ですが、ゾーン冗長 HA 対応がされ、高可用性が求められるシステムでも、マネージド サービスの Azure Database for PostgreSQL を選択しやすくなりました。
今後、Amazon Aurora、GCP Cloud Spanner のようにマルチ リージョン対応や、DR 目的として 西日本リージョンでも可用性ゾーン対応、Azure Database for PostgreSQL - フレキシブル サーバー対応ができるようになると、より高可用性を求められるシステムで採用しやくなるため嬉しいですね。
Azure Database for PostgreSQL - フレキシブル サーバーが GA になった後、もう少し詳細に機能などを確認してみようと思います。
※ 本ブログの情報は、2020年9月 時点のものなります。