Microsoft Build 2022 が 2022年5月24日~26日 に開催され、多くの方がセッションに参加されたのではないかと思います。
Microsoft Build は、Microsoft が開催する開発者向けの年次カンファレンスです。
本カンファレンスの中で、Azure、Microsoft 365 などの Microsoft サービス、製品に関する最新情報、新サービス、新機能などの情報を得ることができます。
そして多くのセッションは録画され、現在も参照可能となっているます。
そのため、興味のある方は、以下の セッション カタログ から興味のあるセッションを検索し、視聴されてみてはいかがでしょう。
Microsoft Build 2022 セッション カタログ
今回は、Microsoft Build 2022 のセッションの中から、個人的に興味をもったセッションについて紹介したいと思います。
興味をもったセッション
BRK10 : 最新のコンテナー化されたアプリとクラウド ネイティブ データベースを大規模にデプロイする
Azure Container Apps というマイクロサービス アプリケーション開発向けのサーバーレス コンテナ サービスが登場し、Azure Cosmos DB などのクラウド ネイティブ データベースと組み合わせることで Azure Kubernetes Service (AKS) よりもより簡易に、クラウド ネイティブな アプリケーションを構成することができ、新しい選択肢になると思いました。
DX を実現するために、クラウド ネイティブなアプリケーションを構築することを検
討されている方にお薦めしたいです。
[参考URL]
Azure Container Apps のドキュメント | Microsoft Docs
Container Apps と他の Azure コンテナー オプションの比較 | Microsoft Docs
CLL12 : Azure Cosmos DB:Azure Synapse Link を使用してリアルタイムの運用データを分析できるようにする方法を確認する
リアルタイム データ分析のニーズは、日々高まっているように感じています。本
セッションでは、Azure Synapse Link を使用して、トランザクション用データから
自動的に分析用データを作成し、オンライン処理に影響を及ぼさず、分析データ
側を利用してデータ分析を実現するための方式や、リアルタイム データ分析を実
現するためのアーキテクチャ パターンが紹介されていました。
リアルタイム データ分析基盤を構築することを検討されている方にお薦めしたい
です。
[参考URL]
Azure Synapse Link for Azure Cosmos DB にはどのような利点があり、いつ使用するか | Microsoft Docs
Azure Cosmos DB 分析ストアとは | Microsoft Docs
OD34 : Azure Synapse データベース テンプレートとレイク データベースを使用し、データレイクを整理してクエリを実行する
リアルタイム データ分析のニーズは、日々高まっているように感じています。しかしながら、分析をするためにどのようなデータを収集すべきであるかの検討に多くの時間を要して、検討までに多くのコストを要している企業も多いのではないのでしょうか。Azure Synapse データベース テンプレートでは、各業種毎(例、自動車、ヘルスケア、保険、製造など) に分析データのスキーマ (テーブル定義など) が用意されており、即座に分析データを保管するデータベース (レイク データベースなど) を構成することが可能になっています。
また、データベース テンプレートをカスタマイズすることも出来るため、ベースのテンプレートでは分析に必要なデータが足りない場合においても、簡易にスキーマを変更したり、追加することが可能になっています。
そのため、データ分析基盤を構築することを検討されている方にお薦めしたいです。
[参考URL]
Azure Synapse データベース テンプレートの概要 - Azure Synapse Analytics | Microsoft Docs
BRK20 : SQL Server 2022 と Azure SQL の新しいイノベーションにより、アプリケーションを最新化する
Microsoft Build 2022 のセッションの中で、 SQL Server 2022 パブリック プレビューが開始されたこと発表されました。
現在、SQL Server 2022 パブリック プレビュー版を誰でもダウンロードし、検証することが可能になっています。
本セッションでは、SQL Server 2022 の新機能が紹介されています。
そのため、SQL Server 2022 をこれから導入、既存のSQL Serverをアップグレードを検討されている人にお薦めです。
[参考URL]
まとめ
今回、Microsoft Build 2022 の一部のセッションについて紹介しましたが、他にも多数の視聴可能なセッションが公開されています。
Microsoft では、幅広いサービス、製品が提供されているため、きっと興味のあるサービス、機能、製品が見つかるのではないかと思います。
皆さんも是非 時間を見つけて、Microsoft Build 2022 のセッションを確認してもらう良いかと思います。
※ 2022年6月現在